オレは乗り物も含め酔いやすいのですが・・・昔から「遠いところを見ろ!」と言われていたのはあながち間違いじゃないんだな(;^ω^)
近年、仮想現実を楽しむことができるVRコンテンツが身近に登場していますが。
そのようなVRだけではなく、3DCGのゲームや3D映画などのコンテンツは、立体感なども再現されることで没入感が増すというメリットがあるものの。
人によっては
3D酔い
に悩まされるコンテンツをだったりしますよね?
そんな3D酔いですけれども、なんで発生するんだろ?と疑問に思った人もいる・・・はず。
ということで、大正製薬さんがWebページにして3D酔いに関する解説をしていたのでご紹介!
人間は主に3つの情報を統合して身体の動きや位置を認識しているが・・・?
自分もかなり悩まされている「3D酔い」。
調子が悪いときは、無双シリーズくらいの3Dグラフィックでも酔ってしまうときがあるのですが(;^ω^)
そんな3D酔いは、名前の通り
3Dコンテンツ
を見続けることで発生しますよね?
VRはもちろん、3DCGのゲームや3D映画などのコンテンツを楽しんでいる最中に、オエー・・・ってなってくるわけですが。
この要因として、人間の
空間知覚
が関係してくると大正製薬さんが説明しています( ・`ω・´)
真面目なお話は大正製薬さんのWebページを見てもらいまして・・・ここでは簡単に説明しますと。
人間は、主に
・目からの情報(視覚)
・内耳にある三半規管や耳石で感じる加速、原則、揺れといった情報
・筋肉や関節から入ってくる揺れや振動などの情報(固有知覚)
の3つの情報を感知することで、体の位置や動きを認識していまして。
これら3つの情報と、今まで経験した揺れやスピードなどの記憶情報を照らし合わせることで、今現在起きている出来事に対してどういった姿勢を取ればいいか、どういった対応すればいいかを判断しているそうですな(・∀・)
でも、3DゲームやVRなどをプレイしている場合、視覚からの情報はガッツリ入ってくるけれども、内耳や筋肉などからの情報はなく、3つのうち2つの情報がないことになります。
これ・・・脳内だと、
視界は早く動いているはずなのに、身体はなんともねぇ!どうなってんだ!!
という「今までにない経験」として感知。
経験として蓄積されてきた記憶も無いし、身体としても本来の動き方をしていないしで、脳が大混乱。
結果、脳の視床下部がバグって
自律神経
が乱れるそうです(;・∀・)
自律神経は、安定していると何も気になること無く生活できますが。
例えば、徹夜をして自律神経などが乱れると、頭がボーッとしたり胃がムカムカしたりしますよね?
3Dコンテンツに酔うということは、こんな感じで自律神経が乱れることで体調不良に繋がっている状態なんだそうですな。
ちなみに・・・ゲームをプレイしていると、
ラグ
が発生することがありますよね?
コントローラーのボタンを押したときより、ほんのちょっと遅くキャラクターが動くみたいな。
このラグ、VR機器にも発生していまして、現状発売されている高性能なVRヘッドセットでも、頭を動かしたスピードと画面が動くスピードにちょっとしたラグが発生しています。
このラグによっても脳は混乱してしまうそうですな(;・∀・)
VR機器はまだまだ発展途上だと思いますので、このラグをどこまで抑えられるかも3D酔いを減らせる要因になるのでしょうな。
周辺視野の情報量が多くなるほど酔いやすい?
また、人間の網膜には、
中心視野
周辺視野
の2つの視野が存在します。
「中心視野」はその名の通り中心の視野で、はっきりと見える視野になります。
普段何かを目で見るときの視野がこの中心視野ですな。
対して「周辺視野」は、例えば、モニターを見てPC作業をしているはずなのに、下側にあるキーボードや隣り置いてあるPC本体などがぼんやりと見えますよね。
このぼんやりと見える視野が周辺視野となります。
で、問題なのはこの周辺視野・・・大正製薬さんの説明を流用しますと。
例えば、自分は停車している電車に乗っているはずなのに、隣の電車が発射すると、停まっているはずの自分の電車が逆方向に動き出したように感じる・・・という経験をしたことはありませんか?
これ、中心視野でしっかりと認識していれば、「あー、隣の電車が動いたなー・・・」と思うかもしれませんが。
スマホなどを見ていて、ぼんやりと隣の電車が動いているところを見てしまった結果、
錯覚
を起こしてしまうため、こんな不思議な経験が起きるそうですな。
このぼんやりと見えている「周辺視野」による情報を得ると錯覚を起こしやすくなるわけですから。
「周辺視野」に入ってくる情報が多くなるほど、多くの錯覚が起きやすくなる・・・。
これにより、やっぱり脳みそが大混乱して自律神経が乱れ、気持ち悪くなって来るそうですな(;´∀`)
3Dゲームなどをプレイしていると、小さな画面より大画面でプレイしたほうが酔いやすかったりするのは、このこともあるのかな?
また、VRは周辺視野の情報だらけですからね・・・ただ、これからのVR機器は
アイトラッキング
という中心視野だけ高解像度で、周辺視野は解像度を落とすみたいな技術が当たり前になるでしょうから。
この技術によって酔いが軽減されるのかどうか気になるところですな。
じゃあ、どうやって3D酔いの対策をすればいいの?
とまあ、3D酔いが発生する仕組みはわかったのですが、気持ちよく3Dコンテンツを楽しむために
3D酔い対策
を知っておきたいですよね( ´ー`)
大正製薬さんは、3D酔い対策についてもしっかりと説明をしています!
詳細はサイトを見てもらいまして、
徐々に慣らす
明るい部屋で小さめのモニター画面を使う
頭を動かし過ぎない
体調管理
初期症状が出たら休む
酔い止めを飲む
といった対策を挙げていますな(・∀・)
個人的に気になったのは、3D酔いに対しても酔い止めって効果があるんだなと・・・。
3D酔いも結局は自律神経が乱れて興奮しちゃった結果、気持ち悪さなどに繋がってくるわけですから、
脳の嘔吐中枢を刺激する物質を抑えて、自律神経の興奮状態を和らげてくれる「酔い止め」が効果あるそうです。
ちなみに、気持ち悪い・・・となって「吐き気止め」を飲んでも、殆ど意味がないそうですな。
吐き気止めは、胃などの消化管に異常が起きた場合の薬だそうで、こういった脳のバグにはあまり効果がないとのこと。
なので、もし気になるゲームがあったとして「頑張ってプレイしたい!」という人は。
しっかりと寝て、酔い止めを飲んでからプレイしてみるといいかもしれませんね( ・`ω・´)
あとがきっくす
知っている人も多かったかもしれませんし、自分もなんとなーく知っていたのですが。
こうやって詳細な説明を見てみると、そうだったのかと勉強になりますね(・∀・)
ちなみに、乗り物酔いは4歳くらいから三半規管などが発達しはじめて、9歳くらいにピークになるそうです。
で、20歳くらいから脳の老化が始まって刺激の反応が鈍くなり、更に様々な経験が増えてくるために酔いにくくなるんだとか。
大人になって酔いにくくなるのはそのためらしいですが・・・結構いい歳なはずのオレは酔うのじゃが(;^ω^)
ただ、3D酔いは今までの経験したことがない新たな刺激によって起きる現象ということで、大人でも酔いやすくなるとのこと。
ちなみに、酔いやすい動きの周波数は、
0.2Hz(ヘルツ)
だそうで、5秒に1回揺れ動く速度とのこと。
船がこの周波数に当てはまりやすいため、船酔いが多いみたいですね。
本当、改めてこういう勉強してみると、人間って面白いなと思いますね(;^ω^)