うーむ、どちらもGAFAとして知られるどでかい企業ですからね・・・どうなることやら(;´Д`)
「フォートナイト」のアプリがApp StoreとGoogle Playから削除されたというニュースが出ていましたね。
これにより、Epic Gamesさん側がAppleさんやGoogleさん側を提訴する動きを見せているみたいですが、なんでまたこんな事になったのかをちょっと見てみましょ。
事の発端は、Epic Gamesが喧嘩をふっかけたことから
さて、全世界の人たちにも、子どもたちにも人気な「フォートナイト」というゲーム。
その「フォートナイト」のアプリが、突如App StoreとGoogle Playの両方から削除されましたな。
これだけ見ると、フォートナイト好きにとっては「AppleもGoogleもふざけんな!」ってなるかもですが。
事の発端は、
Epic Gamesさん側から喧嘩をふっかけた
ところから始まっていそうです(;´Д`)
Epic Gamesさんは、8月13日から「フォートナイト メガプライスダウン」というキャンペーンを開始。
これは、ゲーム内通貨「V-Bucks」や現金でのオファーを、最大20%割引をするという値引き施策なのですが。
iOSやAndroid向けのアプリでは、基本的に
手数料30%
というものがかかってしまうために、このメガプライスダウンの値引きができないとなりました。
まず、ここで「AppleやGoogleの決まりのせいで値引きができないんだよねー・・・チラッチラッ」という雰囲気のEpic Gamesさん。
そこでEpic Gamesさんが考えたのが、
Epicディレクトペイメント
という支払い方法でした。
これは、App StoreやGoogle Playといったアプリストアを介さずに、直接Epic Gamesさんに課金するという方法で。
Epicディレクトペイメントを介して課金すれば値引きが効くため、App Store/Google Playよりも安く購入できるというものになっています。
普通に考えたら、ユーザーにとっては嬉しい話ですけれども・・・でもこれ、AppleさんにもGoogleさんにも伝えずにEpic Gamesさんが勝手に実施したもので。
本来、ストアのアプリ内課金機能を使わずに販売することは
ガイドライン違反
になりますので、人気作品である「フォートナイト」も例外なく削除・・・もちろん、Epic Gamesさんもそれは承知の上で強行。
結果、削除されてしまったわけですが、それにより
手数料30%も取るっておかしいよな?うちはみんなのために安くしているのに削除されるっておかしいよな!?なあ、みんな!
っていう状態にEpic Gamesさんが持ち込んでいるのが、今みたいですね。
そもそもストアの手数料30%ってどうなの?
話はちょっとずれまして・・・このApp StoreやGoogle Playの手数料30%は、今回に限らず疑問視されているみたいですよね。
アプリを購入するときだけに手数料がかかるならば「まだいいかな?」って思う企業は多いかもですが、
アプリ内の追加コンテンツ
にも手数料30%が毎回発生するわけですからね。
ユーザーが何かしら1万円分を課金したら、3,000円もAppleさんやGoogleさんの手元に・・・ぶっちゃけ、アプリ開発した側にとっては面白くない話ではありますな(;^ω^)
とはいえ、別に何もしないで手数料だけ取っているわけではなく。
それが必要かどうかはさておき、アプリの配信に関しては場を提供し、ユーザーも検索しやすい状態にしてくれていますし。
セキュリティに関しても、AppleさんやGoogleさんが代わりにやっています。
それをしっかり管理するために、iOS機種の場合は基本的にApp Store経由じゃないとアプリを手に入れられないようにしていますし。
Androidの場合は、iOSよりはちょっと緩いですけれども、ほぼGoogle Playのシェアが多かったりします。
多分、追加コンテンツにも手数料がかかるのは、「それでもウイルスが運ばれてくる可能性はあるから監視しますよー」・・・っていう手数料なのでしょう。
Epic GamesがAppleとGoogleを独占禁止法違反で提訴
とまあ、上記のアプリの探しやすさだったりセキュリティ面などはユーザーにとってはありがたい話ですけれども。
やっぱり毎回毎回手数料30%取られるのは企業にとっては痛手・・・。
自分ところのサービスだけでしかアプリを手に入れられないようにして、手数料を取っていくのは不公平だろ!っていう企業は多いのは確か。
そんな企業の中で、今回はEpic Gamesさんが一石を投じる形になったのでしょうね(;´∀`)
ちなみにEpic Gamesさん・・・AppleさんとGoogleさんを
独占禁止法違反
で提訴する動きをしているみたいですな。
とはいえ、損害賠償がほしい!っていうわけではなく。
あくまで、
公平にアプリを配信できるようにしないっすかー?
っていう意味合いの提訴となるみたいですな。
ただ、相手は天下のAppleさんにGoogleさん・・・普通に戦っては勝ち目がないでしょう。
なのでEpic Gamesさんは、You TubeやSNS、更には「フォートナイト」を起動すれば流れる、こんな動画を公開しました。
これは、Appleさんが1984年にマッキントッシュを発売するときのCMをモジッたものだそうで。
当時、IBMさんがコンピュータ市場を支配していたことに対して、Appleさんが批判していた時代・・・「Appleさんが支配者を批判する側」だったわけですな。
でも、2020年の今は「逆にAppleが支配しているじゃねーか」と、Epic Gamesさんはみんなに訴えているみたいですね。
で、動画の最後にはこの文章で締めくくられています。
2020年を「1984」にしないための闘いに参加してほしい
と。
Twitterでも公開されていますが。
Epic GamesはApp Storeの独占に異議を唱えました。報復として、Appleは10億のデバイスでFortniteをブロックしています。https://t.co/VwLAHlzLap へアクセスし、2020年を「1984」にしないための闘いに参加してください。 pic.twitter.com/LSKyXiXQVA
— フォートナイト (@FortniteJP) August 13, 2020
とにかく、このような方法で抗議の参加者を募っているみたいですな(;´∀`)
ユーザーも巻き込んだ全面戦争・・・この結果次第では、他のところにも影響が出てきそうですが。
果たしてどういった結果になるのか、しばらく動向を見ましょ。
あとがきっくす
もう一つ・・・一応手数料30%からの逃げ道はあるんですけれども、ゲームアプリではその手段が使えないみたいですな。
例えば、AmazonさんのKindleは、iOSのアプリ上で本の購入ができないようにして、Amazonサイトやアプリで購入してもらう方法にしました。
一旦別サイトやアプリを開く必要があるので、ユーザーにとっては手間になりますが・・・企業にとっては手数料を取られずに済みます。
こういった方法をNetflixさんやSpotifyさんといった大企業が実施しているためか、App Storeでの売上がガクッと落ちたみたいですね(;´∀`)
それだけ、AppleさんやGoogleさんにとっても手数料30%の存在はでかいのでしょう。
ブランド力がない企業は、仕方なく手数料を払って名前を売ってもらう方法を取るかもしれませんが。
名の売れた企業の殆どは、「自分たちでやらせてくれんかね?」と思っているはず。
なので、今回のEpic Gamesさんの動きがどういう方向に向かうのかがちょっと気になります。
ちなみに・・・「フォートナイト」を削除をしたAppleさんやGoogleさんは、別に「もう配信しません!」っていうわけではなく。
協議を続けて復帰させる気持ちはあるそうです。
あとは、Epic Gamesさんがどこまで意地を突き通すか、どこかで折り合いをつけるか次第になるのかなと。