こういう話を知っておくと、使えるキャラクターが少ないじゃねーか!とか、安易に言えなくなるんじゃないかな?(笑)
鉄拳シリーズのプロデューサーである原田勝弘さんが、ゲームの開発費に関するツイートをしていたのでご紹介(・∀・)
そんなにお金がかかっているのかー・・・ということを知っておいて、プレイしてみるのもありかも?
3D格闘ゲーム1ステージの開発費は最安で5000万円以上
オレの中で、ゲームの開発費について1番記憶に残っているのが、「シェンムー」の開発費。
当時、中学生だったオレですが、「シェンムー」の開発費が70億円近く掛かっていたということを聞いて、「は!?」って思ったものです(笑)
当時はネットもまだこんなに流行っていなかった時代。
それでも耳に入ってきた衝撃の事実は、子供ながらに、「ゲームってすげぇ金がかかるんだな」と思ったわけで・・・。
でまあ、そこから更にグラフィックなどが進化している今、じゃあ、今のゲームってどれくらい開発費がかかるんだろうって思いませんか?
そんな開発費について、原田勝弘さんにこんなことを聞いた方がいらっしゃいます。
1ステージ作るのに、5000万円くらいの開発費がかかりますか?
と。
これに対して、原田勝弘さんから帰ってきた答えが、こちら。
設計の種類や何人が並行して関わるかで変わります。
同じ格ゲーでも360度全景作り込みの3D格ゲーは2D格ゲーより格段に開発費大。
リングアウト設計や無限遠ステージよりは複数部屋構造、オブジェクト破壊、床破壊多重構造設計のほうが高価。
5千万だと最安値ステージですね..https://t.co/7hFR9U9DKx— Katsuhiro Harada (@Harada_TEKKEN) April 13, 2019
はい、3D格闘ゲームの1ステージの開発費は5000万円・・・どころか、これでも最安値だそうです(;´∀`)
むしろ、原田勝弘さんの話では、例えば鉄拳の1ステージを5000万円で作ってくれと言われたら、即、無理だというレベルみたいですね。
というわけで、例えば鉄拳の場合だと「5千万円払うので、1ステージ追加して下さい」と言われても、「ああその額じゃ無理ですわ」と即答してまいますなあ。。。
— Katsuhiro Harada (@Harada_TEKKEN) April 13, 2019
公式サイトを見ると、今のところの「鉄拳7」のステージ数は20ステージほど。
5000万円でも安い!ということでしたが、仮に5000万円だったとしても、10億円くらい掛かっていることになります(゜o゜;
ちなみに、「ストリートファイターV」や「ギルティギア Xrd」なども、ステージは3Dポリゴンで作られていますが。
あれはあくまで3Dポリゴンで作られた2Dステージなので、開発費は鉄拳やDOAなどの3D格闘ゲームよりは低いっぽいです。
確かに、360度分作る必要はないですし、リングアウトも考える必要がない。
オブジェクト破壊や床破壊などもそこまでないので、開発費は抑えられるんだろうなっていうのは、わかりますね。
ほぇー・・・って気持ちになりますな。
キャラクターはステージの開発費よりもっともっと掛かる
じゃあ、ステージの開発費はイメージできたけれども、キャラクターの開発費は?というと、ステージの開発費よりももっともっと掛かるそうです(;´∀`)
キャラクターはもっともっと高いですよ(笑
モデル、アニメーション、カスタマイズetc..中でも鉄拳は1キャラあたりの開発費は格ゲージャンルでは最も高価で、格ゲー開発に関わる人/関わった経験のある人なら誰でも知ってるもしくはすぐ計算できちゃいますね。
RT @yatiru ステージってたけーんだな
— Katsuhiro Harada (@Harada_TEKKEN) April 13, 2019
具体的な開発費はわかりませんけれども・・・こういう話を聞くと、後々DLCでキャラクターを追加していく理由もなんとなくわかりますな。
ローンチ時に、すべてのキャラクターを登場させるとなったら、はじめから化物みたいな開発費になりますし、仮にポシャった場合のリスクがありますもんね(;^ω^)
なので今は、売れ行きや人気を見て、少しずつキャラクターを配信していく形がデフォルトなのでしょう。
「キャラクター数が少ない!」とか、「新キャラクターを増やせ!」とか思う気持ちもわかりますが、こういう背景があることを知っておけば、「あ、頑張って配信してください!」と思えるようになるのかなと(笑)
ちなみに、新キャラクターの開発費が最も高くなるみたいですな。
既存キャラクターであれば、モデルや動きなどの情報が蓄積されているため、効率よく制作はできるみたいですが。
新キャラクターとなると、どんなモデルになるのか、どんな動きをするのかも1から作らなければならず、作り直しなども繰り返して生み出されるため、その分開発費が掛かるようです。
シリーズものの新キャラクターというと、馴染みがないので手を付けない人もいるかもしれませんが。
「あ、この子にうん億円掛かっているんだな・・・」って考えれば、1度でも使ってみようと思えるのかもしれませんね(笑)
あとがきっくす
勿論、簡単につくれるとは思ってはいませんけれども、やっぱりこれだけお金がかかるんですな。
こういう話を聞くと、価格設定や売上の見方も変わってきそうですね(;^ω^)
もし6,000円くらいのタイトルが100万本売り上げても60億円。
60億円ってすごいように見えますが、開発費を考えたら、まだまだ足りないってなるゲームもあるんでしょうね。
そんな中、クソゲー!って騒がれちゃうゲームも生まれるわけで・・・ビジネスって難しいもんですな。