SIEさんのPS Plusと違って、新作タイトルも遊べるようになる・・・ということがデカイのかな?
現在、Activision Blizzardさん買収の訴訟でバタバタしているマイクロソフトさんですけれども。
そんなマイクロソフトさんが今、力を入れているのが
Xbox Game Pass
というサブスクリプションサービスですよね?
ちょっと昔のゲームが遊び放題になるだけではなく、ファーストパーティタイトルは発売日と当時に追加されるなど、ゲーマーにとってはかなり魅力なサービスに見えますが。
でも企業としてみると、マイクロソフトさんの収益としては、
貢献していない
という状況みたいですな(;´∀`)
これについて、海外のゲーム業界の市場調査会社であるDFC Intelligenceさんが
Xbox Game Passよりニンテンドースイッチオンラインの方がバランスが良い
と分析・・・そもそも
ゲームのNetflix
という形は成立しないと考えているみたいですよ?
Xbox Game Passの加入者は増えているけれども、マイクロソフトの収入に貢献はしていない?
動画や音楽、本など、現在は定額料金で色んなコンテンツを楽しめるサブスクリプションサービス・・・サブスクが登場していますが。
ゲームにもサブスクは存在し、中でもマイクロソフトさんの
Xbox Game Pass
はゲーム業界でも目立った存在になっていますよね?
ですが、最近公開された2023年度第2四半期決算を見ると、
Xbox Game Passがマイクロソフトさんの収益に貢献していない
と思われる状況になっていると、市場調査会社であるDFC Intelligenceさんが分析したみたいですな(;´∀`)
マイクロソフトさんの2023年度第2四半期決算では、
Xboxハードウェア売上:前年同期比13%減
コンテンツ、サービス売上:前年同期比12%減
と、ハードもコンテンツも売上は落ちているそうですが・・・でも、
Xbox Game Passの加入者は増えている
という、謎の状態になっているそうですね。
このことから分かる通り
Xbox Game Pass加入者が増える = マイクロソフトさんの売上が増える
というわけではないみたいですね(;・∀・)
Xbox Game Passが売上に貢献しない理由。本来の売上を手放しているため
では、なぜにXbox Game Passが増えても売上に貢献していないのかというと、
・Xboxハードの売上に繋がっていない
・売れるはずの製品版タイトルの売り上げを得られない
という、ハード、ソフト両方の
本来の売上を手放している
ためだと、DFC Intelligenceさんは語っています。
確かに、Xbox Game Pass自体、XboxハードがなくてもPCである程度利用ができますし。
また、Xbox Game Passの加入者数は現在
3000万人ほど
とのことですが・・・仮に全員が月1,100円のアルティメットプランを利用していたとすると、月々の売上は
330億円
ほどになるので、これだけ見るとかなり売上に貢献していそうですけれども。
ただ、その中から
維持費
を差し引く必要があるわけで、そのマイクロソフトさんの支出がかなり大きいみたいですね(;・∀・)
詳しい仕組みはわかりませんけれども・・・普通に製品版として発売した時の新作ファーストパーティタイトルの売上は得られず、でも
新作タイトルを開発したスタジオやタイトル提供してくれる企業への支払い
は必要なんだと思いますから、その結果、「支出のほうが高くなる」という状況になってしまうのかなと。
もちろん、Xbox Game Passの加入者が増えれば増えるほど、その状況は緩和していき、最終的には逆転することになるのですが。
ただ、DFC Intelligenceさんの話では
1億人の加入者を得る
ことで、やっとマイクロソフトさんの考えているような売上となるらしいので、それは難しいだろうと。
まあ、着々と加入者は増えてはいるのは確かですが・・・確かに「1億人」って想像できないですよね(;・∀・)
「ゲームのNetflix」という形は成立しない?ユーザーは1本のゲームを長くプレイする
加えて、DFC Intelligenceさんは
「ゲームのNetflix」という形は成立しない
と語っています。
これは、例えばNetflixのような動画サブスクの場合は、
今の動画を見終わったら次の動画へ
と直ぐに切り替えていくユーザーが多いのに対して、ゲームの場合はというと、
1本のゲームを長くプレイする
ことが多いはず。
これって、サブスクとしてはあまり機能していない感じがしますよね?
もちろん、「色んなゲームに触れて面白いと思ったゲームをプレイする」ということには役立つかもしれませんけれども・・・。
それに加えて、Xbox Game Passのようなゲームのサブスクは
ゲームの入れ替え
が定期的に行わるため、やりたいと思っていたゲームが配信終了となった場合
・製品版を買う
・他のプラットフォームで遊ぶ
ということに繋がってしまうとDFC Intelligenceさんは分析。
そうやっているうちに、Xbox Game Passから離れていく人が増えるんじゃないかと、考えているそうですね(;´∀`)
でも確かにそうなんですよね・・・これはXbox Game Passに限らず、SIEさんのPS Plusにも言えることなんですけれども。
確かに、1ヶ月に1本くらいプレイすれば大体元は取れるのですが、でもそうこうしているうちに
配信されていない遊びたい新作タイトル
が発売されると、そっちは購入して遊ぶことになるわけで。
それを考えると、意外とゲームのサブスクって元が取れていないことになるんですよね(;・∀・)
もちろん、
新作タイトルは興味がねぇ!とにかく遊ぶぞ!
みたいな人だったら、サブスクはかなりありがたいサービスでしょうけれども・・・でも、殆どの人は
新作が発売されたらそれを買ってプレイする期間
というのは生まれるわけで、それに気づいた人は解約していくことになると思うんですよね。
ということで、DFC Intelligenceさんは、
Xbox Game Passは長期的に見て持続可能なサービスではない
と指摘しています。
Xbox Game Passよりもニンテンドースイッチオンラインの方がバランスが良い?
とまあ、企業としてみたらXbox Game Passは持続が難しいサービスだとして。
じゃあ、どれくらいが丁度いいのかと言うと
ニンテンドースイッチオンライン
くらいだとDFC Intelligenceさんは語っています。
ニンテンドースイッチオンラインは、ユーザーにとっては
コンテンツ不足
に見えるかもしれませんが、オンラインプレイをするためには加入が必須ですし。
追加パックに加入すれば、レトロゲームに加えて「DLC」が定期的に追加されていくので、
製品版の売上の妨げにならず、逆に購入の後押しとなる
と。
つまり、製品版の売上も得られるし、サービス料も得られるしで、企業目線で見ると
バランスの取れたサブスク
となるわけですな( ・`ω・´)
ちなみに任天堂さんは、「マリオカート8」と「あつまれ どうぶつの森」だけで
Xbox Game Pass1年分の売上を超えている
という状況だそうです。
もちろん、そこから売上が維持できるわけではないですし。
それだけドカンと売れるソフトがなければ売上自体得られないので、安定した売上を得るならばサブスクが良いのかもしれませんが。
でも、
サブスクを維持することで赤字になる
という状態になっていたら本末転倒なのは確かですよね・・・(;・∀・)
まあ、今回の話はあくまでDFC Intelligenceさんの分析によるものなので、実際にどうなるのかはわかりませんが。
いつの日かサブスクが主流になる時代が来るのか、それとも、今まで通り買い切りが続く形がベストなのか・・・今後どうなるのかは気になるところですね。
あとがきっくす
ということで今回のまとめ・・・
・Xbox Game Passはマイクロソフトさんの売上に貢献していない
・「ゲームのNetflix」という形自体が成立しない可能性が高い
・動画は1本見終わると直ぐに次へと動くが、ゲームは1本を長時間プレイするためサブスクである意味があまりない?
・また、入れ替えによってやりたいゲームが無くなった場合、結局製品版を購入することになる
・そのため、長期的に見るとXbox Game Passのようなサービスを維持するのは難しい
・企業目線で見ると、ニンテンドースイッチオンラインくらいでバランスが良い
という記事でした。
今回はXbox Game Passに焦点を当てていますが・・・PS Plusというサブスクを展開しているSIEさんは、売上伸びているんですよね(;^ω^)
PS PlusはPS機種でしか遊べないですし、過去作しか遊べないという形なので、ユーザー目線で見たらXbox Game Passよりも遊びにくく、遊びたいものが少ないと感じるかもしれませんが。
でも、今回の話を見ると、あまり手広くすると本体が売れないし、製品版も売れないしで、企業としては良いことがないのでしょうね。
自分はゲーム業界の人間ではなく、ただのユーザーの一人ですけれども、こういった視点の話を見ると「なかなか難しいもんだな」と思いますな。