このまま突き通すのか、それともどこかで折れるのか・・・はたまた、連合を組むことができるのか。
先日、Epic GamesさんがAppleさんとGoogleさんに喧嘩をふっかけたことが話題になりましたが。
その結果、Appleさんがこんな警告をしたみたいですな(;´Д`)
AppleがEpic Gamesの開発者アカウント削除、及び、アプリ開発ツールの提供停止を警告
さて、事の発端はEpic Gamesさんが
Epicディレクトペイメント
という、独自のアプリ内決済方法を「フォートナイト」に実装したことから。
App StoreやGoogle Playなどのアプリストアを介してだと、手数料30%が取られてしまう・・・。
それから逃れるために、独自の決済方法を実装したわけですが・・・これはもちろんガイドラインにも禁止事項として載っていまして。
それを無視して強行したものだから、App StoreやGoogle Playから「フォートナイト」自体が削除されましたな。
これに伴い、
独占禁止法違反だ!
とEpic Gamesさんが反発。
ユーザーにも「力を貸してくれ!」という意味合いを込めて、こんな動画を公開しましたな。
Epic GamesはApp Storeの独占に異議を唱えました。報復として、Appleは10億のデバイスでFortniteをブロックしています。https://t.co/VwLAHlzLap へアクセスし、2020年を「1984」にしないための闘いに参加してください。 pic.twitter.com/LSKyXiXQVA
— フォートナイト (@FortniteJP) August 13, 2020
とにかく、ガッツリ喧嘩を売った形になったEpic Gamesさんなわけですが。
それに対してAppleさんは何をしたかと言うと、
・開発者アカウント削除
・アプリ開発ツールの提供停止
を警告したみたいですな(;´Д`)
そりゃね、Appleさんが側にしたら「独自決済を削除して、うちのストアからの課金に戻したら復活させるよ?」と言っていたわけですからね。
それに対しても噛み付いている状態ですから、「じゃあ、もういいや・・・」となってもおかしくはないわけで。
とにかく、
2020年8月28日まで
に結論が出なければ、これらの処分を下すそうです。
もしも開発者アカウントの削除、アプリ開発ツールの提供停止が行われたら?
でまあ、この警告を受けたEpic Gamesさん側は、
独占禁止法違反で提訴したことに対する報復措置だ!
として、不服を申し立てているみたい。
なので、現状はまだ折れるつもりはなさそうですが・・・もしも8月28日までに意地を突き通して処分が下されるとどうなるのか。
「開発者アカウント削除」「アプリ開発ツールの提供停止」となれば、「フォートナイト」云々の話だけでは済まなくなりまして。
Epic Gamesさんには
アンリアルエンジン
というゲームエンジンがありますが、このアンリアルエンジンに対する信用問題にも繋がってきます。
例えば、アンリアルエンジンを使用してiOSやMacOS向けのゲームを開発していたサードパーティがいるとしましょう。
ここでもし、Epic Gamesさんの開発者アカウントが全削除、開発ツールの提供停止がされれば、開発どころか
サポート
もできなくなります。
もし不具合が出たとしても何もできないわけですから、アンリアルエンジンを使用していたサードパーティに不利益が発生する可能性は出てきます。
そうなると、「このゲームエンジンは信用できないや」と別のゲームエンジンに乗り換えるサードパーティも出てくるはず。
んで、そんな状況を他の企業も見ていれば、「じゃあうちも」とどんどん乗り換える可能性が出てくる・・・そんな感じで連鎖的に悪影響が出てしまえば、アンリアルエンジン自体の競争力が一気に低下します。
「フォートナイト」が削除されるのは百歩譲っていいとして、「アンリアルエンジン」のビジネスにも影響が出てしまえば、Epic Gamesさんの会社自体がガタッと傾く可能性は十分にありますよね?
というよりも、訴訟の判決が出る前にEpic Gamesさんが潰れる可能性もあるわけですから、なんとか戦いを挑みたいEpic Gamesさん側は必ず差し止めなければならない。
てことで、裁判所がAppleさんに対して差し止めしてくれ!という書類を裁判所側に出しているみたいです。
Apple removed Fortnite from the App Store and has informed Epic that on Friday, August 28 Apple will terminate all our developer accounts and cut Epic off from iOS and Mac development tools. We are asking the court to stop this retaliation. Details here: https://t.co/3br1EHmyd8
— Epic Games Newsroom (@EpicNewsroom) August 17, 2020
うーむ・・・現状は力の差がありすぎる気がしますな。
FacebookやSpotifyもAppleの手数料30%を批判
とまあ、現状はEpic Gamesさんが単独でぶっ込んで、結果ピンチな状況になっているわけですが。
Appleさんの手数料30%に不満を持っているのは何もEpic Gamesさんだけではなく、FacebookさんやSpotifyさんもガッツリ批判している状況みたいですね。
ただ、余裕があるのかなんなのかわかりませんけれども、
ルールを無視してまで独自決済を設けるつもりはない
みたい(;´∀`)
とはいえ、両社とも「頑張れー!Epic Games!」という感じみたいですし。
Epic Gamesさん側も、一緒に戦う同志を集めている状況みたいですので、もしかしたらここらへんが手を組む・・・なんて展開もあるかもしれません( ゚Д゚)
ちなみに、FacebookさんもAppleさんに対してイラッとしたことがあったみたいですな。
2020年8月14日にFacebookアプリにオンラインイベント機能を実装したそうで。
本来は何かしら手数料をとるみたいですが、コロナの影響もあって最低1年間は手数料を取らないことを約束。
更に、Googleさんに話を持ちかけたところ、Android版Facebookでも手数料を取らないとなったみたいですが。
Appleさんだけは頑なに「手数料30%を取る」となったようですな(;´Д`)
だからといって、Epic Gamesさんみたいに強行で独自決済を設けるというわけではなかったみたいですが。
ただ、iOS版Facebookでは
この決済の30%はAppleの取り分となる
という記載が出てくるそうです。
こういった形で、「Appleがやっていることはおかしいよね?」っていう周知を図るのでしょうな。
とまあ、今はEpic Gamesさんがユーザーを巻き込む形で宣戦布告したわけですが。
Appleさんのやり方に不満を持っている大企業も多々ありますので、これからどういう動きを見せるのかが結構気になりますね( ・`ω・´)
あとがきっくす
ちなみに、Googleさん側からはまだ何も警告されていないみたいですが、もし噛みつきっぱなしな状態ならば黙っていない可能性はありそう(;´∀`)
ただ、Android端末の場合、iOSとは違ってGoogle Playを使わなくてもアプリ配信は可能なため、Appleさんに対する提訴よりは軽いみたい。
それでも、Epic Gamesさんがスマホメーカーと話し合って、「フォートナイトをプリインストールしたAndroidスマホを作ろう!」という話になったときに、Googleさんから止められたということ。
また、You Tubeのアプリ宣伝は、Google Playで配信しているアプリだけというルールがあるみたいですので、それらに対しての不服の申し立てはしている模様。
その前に、Appleさんの警告の期限が来週末なので、それを先に片付けないといけませんな。
ワンピースでいう、四皇2人にルーキー1人(バックには四皇クラスのテンセントがいますが)が戦いを挑み。
もしかしたら、あとから連合軍が戦いに参加するという展開・・・果たして、結果はどうなるかな!?