任天堂さんは分かりませんが、思いっきり競合する可能性が高いSIEさんとしてはメリットがなさそうですよね(;^ω^)
Xbox事業のCFO(最高財務責任者)であるティム・スチュアートさんが、現在マイクロソフトさんが展開している
Xbox Game Pass
というサブスクリプションサービスを
プレイステーションと任天堂
にも導入したいとコメントしていたそうですな。
そういえば以前、Xbox事業のボスであるフィル・スペンサーさんも同じような考えを持っていましたが、本当に実現する可能性はあるのでしょうかね?
Xbox Game Passをプレイステーションや任天堂にも導入したい?
2023年11月末に、カリフォルニアで開催された「Wells Fargo TMT Summit」というイベントにて、Xbox事業のCFOであるティム・スチュアートさんが参加。
その際に、マイクロソフトさんのXbox事業においての最終目標が、
「ゲームをプレイできるすべてのスクリーン」にXboxコンテンツとサービスを提供すること
だと語ったそうですな。
ここでいう「ゲームをプレイできるすべてのスクリーン」とは、ただ単に画面のことを指しているわけではなくて。
ゲーム機やPC、モバイル端末、スマートテレビなども含めたすべて・・・とにかく
ゲームが遊べるならば、Xbox Game Passも遊べる
くらいの状況にしたい、ということを指しています。
つまり、マイクロソフトさんの競合である
・SIEさん(プレイステーション)
・任天堂さん
のコンソールやサービスでも、Xbox Game Passをプレイできるようにしたいみたいですね(・∀・)
なかなかに高い目標に思えますが、とりあえず
Nvidia GeForce Now
という、こちらも競合であるNvidiaさんのサービスでXbox Game Passが導入されましたし。
また、その戦略を実現するための動機として、長らく裁判が続いていた
Activision Blizzardさんの買収
も完了しましたからね。
ここからガンガン攻めてくる可能性はあるかもしれませんな。
マイクロソフトとしては、低利益率のサードパーティ事業から高利益率のファーストパーティ事業にシフトしたい
ちなみに、マイクロソフトさんはなぜそこまでして「Xbox Game Pass」を他社にも導入したいかというと、シンプルに
利益率
を高めたいからみたいですな。
たとえば、今までマイクロソフトさんが小売店やXboxストアで販売してきたサードパーティタイトルは、
低利益率
であるため、マイクロソフトさんとしては旨味が少ないわけで、こういった低利益率のサードパーティ事業を続けるのではなく、
高利益率のファーストパーティ事業
にシフトしたい考えを持っているそうですね。
サードパーティ事業の場合、ゲーム制作会社の売上から「ライセンス料」などがマイクロソフトさん側に入ってくるくらいに対して。
ファーストパーティ事業の場合は、自社で一貫して販売するわけですから、その分利益も高くなるわけですな(・∀・)
Xbox Game Passは、それこそファーストパーティ事業の1つですから、仮にプレイステーションや任天堂さんにもXbox Game Passを導入させることができたら、
Xbox Game Passの加入料のほとんどがマイクロソフトさんの利益になる
わけです。
おそらく、サービスを展開するライセンス料はSIEさんや任天堂さんに支払う必要はあるかもですが、それでも利益率は高くなると。
そりゃあ・・・導入させたい気持ちになりますよね(笑)
任天堂は分からないけれども、SIEが条件を飲むのか気になるところ
ということで、マイクロソフトさん的には、色んなプラットフォームにXbox Game Passを導入できれば、めちゃくちゃ旨味を得られるわけですけれども。
じゃあ、SIEさんや任天堂さん側にも旨味があるのかというと、少なくとも
SIEさんの旨味は思いっきり減りそう
ですよね(;^ω^)
任天堂さんの場合は、ニンテンドースイッチの次の機種がどんな性能になるのか分かりませんが・・・とりあえず、
ハードのスペック不足
によって遊びにくい、もしくは発売されないタイトルが多々ありました。
ですが、Xbox Game Passに加入すれば
Xbox Cloud Gaming
というクラウドサービスも利用できるわけですから、ゲーム機の性能にかかわらずプレイすることができます(回線速度は影響しますが)。
それを考えたら、発売できないゲームが遊べるようになるわけですし、メリットはあるかもしれませんよね?
ましてや、任天堂さんの場合は「ファーストパーティ事業」が強すぎるので、そこと競合することはないでしょうし(・∀・)
では、SIEさんのプレイステーションの場合はどうかというと、SIEさん自身PS Plusという、Xbox Game Passと同じようなサービスを展開しているので、まずはそこと競合するほか。
おそらくプレイステーションの場合、ファーストパーティよりもサードパーティによる利益も高いと思うので、そこを持っていかれることも痛いはず。
特に、SIEさんが危惧している
コール・オブ・デューティ
がXbox Game Passで展開され、そのXbox Game Passがプレイステーションに導入されてしまったら、その利益が潰されるわけですからね(;´∀`)
なので、マイクロソフトさんとしては導入したいと思っていても、やっぱりSIEさんが立ちはだかる可能性は高そうですよね。
まあ、今回の話はあくまで
マイクロソフトさん側が目標にしている戦略
なので、実現するかどうかは分かりませんが・・・もしその話が本格的に進む日が来たときに、どのような動きを見せるのか楽しみですね。
あとがきっくす
ということで今回のまとめ・・・
・Xbox事業のCFO(最高財務責任者)であるティム・スチュアートさんがマイクロソフトさんの最終目標についてコメント
・マイクロソフトさんのゲーム事業における最終目標は、「ゲームをプレイできるすべてのスクリーン」にXboxコンテンツとサービスを提供すること
・そのためには、PCやモバイル端末、スマートテレビはもちろんのこと、プレイステーションや任天堂機種にも導入する
・マイクロソフトさんがそこまで考えるのは、低利益率のサードパーティ事業から高利益率のファーストパーティ事業にシフトしたいから
・ただ、任天堂さんは分からないけれども、SIEさんにとっては旨味がない話になりそう
という記事でした。
マイクロソフトさん的には、思いっきり投資も行ったわけですからここが正念場なのでしょうね。
2027年までのXbox Game Pass加入者次第で、ゲーム事業から撤退とも言っていたみたいですし。
本当にここ数年で、SIEさんや任天堂さんとも交渉しまくる可能性はあるかもしれませんな(・∀・)
まあ、とりあえずモバイル端末などを固めていくことが先かな?