これ、知り合いの大人とかで対応される可能性はどうなるんだろ?
米国のレーティング団体である
ESRB(Entertainment Software Rating Board)さん
は、ゲームにおける新たな年齢確認のために
顔認証による年齢確認
のシステムの導入を、FTC(連邦取引委員会)さんに提案したそうですぜ!?
もちろんプライバシーには配慮されるとのことですが・・・これを対応してくれる保護者がどれくらいいるのかも気になりますな。
対象年齢未満の子どもに対しては「保護者」が見守る必要がある
日本でも、CEROさんが対象年齢を設定してゲームを販売していますが。
仮にZ指定のゲームだったとしても、店側の対応、またはオンラインサービスの仕様によって、簡単に対象年齢未満の子どもがプレイできてしまいますな。
そのため、対象年齢未満の子どもに対しては、
保護者
が見守り、「ゲーム機内の年齢制限を設定する」など対応が多く取られるわけですが。
それでも、保護者が忙しくて対応しきれない部分もあるでしょうし、保護者の目を盗まれる可能性だってあるわけで・・・。
現に「フォートナイト」や「GTA5」などは、CERO C(15歳以上)対象のゲームとなっていますが、普通に小学生がプレイしていますし(;^ω^)
この
対象年齢を守る、守らせる
ということに対しては、なかなか難しい問題だったりしますよね。
米国のCOPPA(児童オンラインプライバシー保護法)という法律が厳しい
まあ、なかには「ゲームくらい遊ばせたら?」と思う保護者もいるかもしれませんが(^_^;)
日本よりも米国にて、この「対象年齢」の考え方は重く見られていて、
COPPA(児童オンラインプライバシー保護法)
という法律によって、13歳未満の子どもの触れるコンテンツ、またはユーザーデータの収集に厳しい規制をかけているそうです。
このCOPPAにより、過去にはEpic Gamesさんが13歳未満のユーザーデータを収集していたとして
5億2000万ドル(当時は約714億円)
を支払う結果となっていました。
つまり、
企業側
も罰せられる可能性があるわけで。
児童を守ることはもちろんのこと、企業側も罰せられないように対応する必要があるわけですね。
米レーティング団体ESRBが顔認証による年齢確認の導入を検討
ということで今回の本題・・・そういった背景もあってか、米国のレーティング団体であるESRBさんが
顔認証
による年齢確認のシステムの導入を、FTCさんに提案したそうですね。
このESRBさんの顔認証は、子どもの顔を認証するわけではなく
保護者が18歳以上か
という識別をAIがするというシステムになっているそうで。
13歳未満の子どもが「保護者の同意」を求められた際、保護者が自分の顔をカメラで撮影。
それをAIが解析して年齢を判別し、初めて子どもにゲームを遊ばせられる・・・という仕組みになっているんだとか。
もちろん、認証する顔が18歳未満だったら弾かれるほか。
まだ若い顔をしている18歳以上25歳未満あたりは、別の認証方法もプラスして正確性を担保する、らしいですな(・∀・)
ちなみに、年齢判別の正解率は
99.97%
と高い精度を誇っているそうですが・・・ただ、保護者側としては自分の顔写真を送ることになるわけで、
プライバシーは大丈夫なの?
という不安が多く出ているみたいですね(;^ω^)
ESRBさん側は、あくまで
年齢判別のためだけに顔データを使う
としておりまして、AIの学習データや第三者提供には使用しないとコメントしているみたいですが。
それでも、裏ではどのように動いているのか全く分かりませんし、不安は不安ですよね。
ということで、新たな年齢確認が導入されるかもしれない米国・・・果たしてどんな動きになるのか気になりますな。
あとがきっくす
ということで今回のまとめ・・・
・米国ではCOPPA(児童オンラインプライバシー保護法)という法律によって、13歳未満の子どもに対するコンテンツからの保護が厳しい
・米国レーティング団体ESRBさんが「顔認証」による年齢確認システムの導入をFTCさんに提案
・保護者同意の確認をする際、保護者の顔写真を送付しAIが判別
・年齢判別の正解率は「99.97%」
・ただ、顔写真を送付するということに不安のある人達が多数いる模様
という記事でした。
個人的に、それが本当に「保護者の顔写真」なのかについては、どう判別するのか気になるなと。
大人の顔写真なんて簡単に手に入るでしょうし、子どもが悪知恵を働かせて対応しそう(;^ω^)
まあ、それに関してはESRBさんも分かっているでしょうし、どのような対応になるのか今後が楽しみだなと。
あと、毎回毎回写真を撮る必要があるのかも気になりますね・・・保護者側が手間になるでしょうし。